melt away
ホッとした。
彼はもう違う所を向いていたから。
…………でも少し残念なような…。
「…ん?」
何で残念?
…………………。
まあ、いっか。
「ご飯でも作ろ」
小さく独り言を呟き、キッチンに移動した。
「なんか、ストーカーみたい。」
「……ストーカー…。」
久しぶりに利用した職場の食堂で親友の夏樹に話してみた。
あの、公園の彼について。
正直自分でもビックリしている。
誰かに話すほど、私にとって彼の存在が大きいことに。
「うん。ま、何をするでもなくただ座ってるだけなんて、おかしいね」
「うん。おかしいの。」
お盆の上に注文した定食が乗る。
あ、今日のメインはハンバーグだ。
ラッキー。