melt away
















「……………ん……、」



朝日が瞳を刺激して目が覚めた。

あれ…。

ベッド…?


静かに体を起こした。

あー…。

なんか頭いてぇ

二日酔い?

体もなんかダルいし…。


頭にやった手を離し、辺りを見回す。



…明らかに、俺の部屋じゃない。


「……あ…。」


ふと、ベッドに顔をうつ伏して寝てるやつを発見する。


ドキッとした。


髪の毛の色が、優奈に似てたから。



…確か、昨日公園で見かけたやつ、だよな。


…多分。


それに、氷枕に冷えピタ…。



「………俺熱あったのか?」


自分でおでこに手をやっても、今は熱を持っていない。

…介抱してくれたんだ。


………は、

今時そんな奴、いるんだな


見る限り1人暮らしっぽいし、そんな家に知らない男を入れるなんて。


どんだけ無防備なんだよ。



…そっと、その髪の毛に触れてみる。


サラサラ、綺麗。


優奈とは、正反対だ。

優奈はいつも髪の毛を丁寧に巻いてた。

ストレートの髪の毛を見せてくれるのは、本当に少なかった。


…確か、何もしてなかったら広がって大変なことになるって、言ってたっけ…。
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