永遠恋愛
そして私は綾香に時々裕君の事を話した

裕君は本当に優しい

どんな私も受け止めてくれる

でも、最近の綾香はどこか変

私が裕君の話をしてる時なんて持っている物のほとんどを力強く握りしめて、怒りと悲しみの両方をもった瞳をしている


その顔が気になる

「綾香、私に黙ってる事ない?」

教えて
私に秘密事とかやめてよ
こっちが辛くなるよ


「…もう私…我慢できないよ」

"なにが?"
そう聞きたかったけど"うん"と言って綾香の話しを聞いた


「美香…宮崎先輩がなんで"別れよう"なんて言ったと思う?」


え………
そんなの知らないよ…
理由なんかないよ、きっと


「綾香は…知ってるの?」

「うん…」

綾香は急に黙り込んだ

なんで急に黙り込むの?
教えてよ……


「実はね…先輩、脅されてたんだ。別れないと美香をいじめるって。一度は俺が守るって言ったけど、学校が違うって思いだして…しかたなく別れる事になったの…」


何それ
私のせいじゃん
どうしよう…

「美香…先輩の学校…行ってあげな。部活でまだいるだろうし」


綾香、言ってくれてありがとう
私…行くね
あの人に会いに行く


「ありがとう綾香」

私はその場を立ち上がり、あの人の学校を目指した





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