竜を狩る者
…城塞都市、そのギルド。

「あのぉ、すみません」

受付にノエルが姿を見せた。

「先日受注したクエレブレ討伐なのですが、達成してきました」

「あら、そうなんですか」

書類を書く手を止め、受付の女性は顔を上げる。

「でしたら討伐の証拠となる竜種の体の部位を提出してください」

「それなんですけど…」

ノエルは困ったように頬を掻いた。

「『入りきらない』ので、そのまま街の外に置いてあるんですけど…」

「は?」

訝しげな表情で、女性は小首を傾げた。

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