キミだけに・・・。
複雑な関係。
「あたしさあー、サッカー経験ない
し出来ないんだけどー。」
「私もだよ…。」
「大丈夫だよ♪俺が紗耶香に教えて
やるから♪」
「ありがとうー♪」
「は?紗耶香だけ?」
「井上は…涼太に教えてもらえ♪」
「なにそれ!!」
やばい…こうちゃんむちゃくちゃ
優しいんだけど♪
そして私と美紀もだいぶ慣れてきて
休憩してると…
「紗耶香、これ。」
「わあ♪ありがとう♪」
こうちゃんはスポーツドリンクを
くれた。
「どう?なかなか楽しいだろ?」
「うん♪なんかこうちゃんとか津田
くんがサッカー一筋になる理由が
わかったかも◎」
「よかった。ああー↓やっぱ俺も
大北高に入ればよかったなあー↓」
「どうして?」
「そしたら紗耶香のマネ姿が見れる♪」
「えー、照れるしー♪」
「でも…卒業したら絶対に迎えに
行くから…。だからそれまで待ってて
な?」
「うん♪ありがとう。私ずっと待って
るからね。」
私…ずっとずっと待ってる。
「ねぇー?紗耶香♪」
「なに?美紀。」
「ちょいちょい♪」
美紀に呼ばれて行くと…
美紀は急にもじもじして言い出した。
「あのさー、紗耶香は津田くん好き?」
「え?どうして?」
「津田くんは…言ってくれないけど
津田くんは紗耶香の事が好きなんだと
思うよ。」
「そんなわけないよ…。だいたい
津田くん、私を女として見てないし。」
「そんなわけないじゃん。津田くん
ずっと紗耶香ばっかり見てるんだよ?
でもね…あたしが津田くんを幸せに
したらだめ?」
「え…でもときくんは?」
「ときを忘れられないって思ったけど
あたし津田くんを見てて思った。
あたしなんで津田くんばっか見てるん
だろ。そっか…津田くんが気になって
るんだ。って。」
「嘘…」
「ダメ?」
「そんなの私が決める事じゃない
でしょ…。」
津田くんが好きなんて…知らなかった。
まさか美紀が津田くんを好きになるなん
て思ってもなかった。