【短編】ぼくはポチ
涙声のミキちゃん。

ぼくは急いで階段を駆け上がる。

2階はママさんとパパさんに

行ったらいけないって言われたけど、

今はミキちゃんの一大事。

ミキちゃんの涙が止まるなら、

ぼくは怒られたって構わない。


「こら!ポチ!」


ママさんの声が背後から聞こえた。

ごめんなさい、ママさん。

後でたくさん怒られるから、

今は許して。

ぼくはミキちゃんの笑顔を

取り返しに行くんだ。



ぼくは初めてミキちゃんと会った日、

あの日から

ぼくはミキちゃんを守ると決めたんだ。


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