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伝言を飲み込んだあたしは


トイレの個室で一つ深呼吸をして


気分を仕切りなおした。


ガラッと扉を開けて、


視線をターゲットに向ける。



「…あとで来いってさ。
 ノート出そうとしなかった自分が悪いの。
 余計な事いうんじゃねぇよ?
 わかったかなぁ~?」


坂野の席にしゃがんで両肘をついて


手に顎を乗せて呟いた。


周りには聞こえないような声で…。


あたしの問い掛けに彼女は


答える様子がなかった。


あたしの問い掛けに対しての答えは


【NOだ】ということは簡単に理解できた。


ただ、返事をしないことを逆手にとって


あたしは言った。





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