GAME
あたしは急に緊張した心を


落ち着けさせるために、


一つ「ふぅ…」と息を吐いた。


そして、


立派な表札の脇に、


立派なインターフォンがあった。


震える指先をよそにボタンを押した。



―ピンポーン…。



家の中に響く音からしても、


この家は大きく広いという事がわかる。




『はぁい』



柔らかく優しい声が


インターフォンから聞こえた。



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