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「ちょっと待っててもらえる?」



彼女はそう言って、


ヒラリと軽やかに白い扉の向こうに


消えた。


綺麗で可愛らしい人…。


まさか、


坂野のお母さんがあの人だなんて


思わなかった。


だって、


あいつとは真逆だし。


教室でのあいつは、


暗くて


地味で


何を考えてるか分からない。


口が堅そうだし、


暇つぶしには最高の獲物。



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