GAME
あたしたちはドサっとそれぞれ通学カバンを


自分達の席に置いた。


その瞬間、ほんの少しだけ教室が


一瞬だけ空気が凍りついた。



「もも~、まだ来てないね~」


「そうだね…」


「休むかな?」



ユカはあたしの席の隣で頬杖をついて


退屈そうに教室を見回した。


クラスメイト的には不運なのか、


あたしたちの席は隣同士なのだ。


ホームルームの時の


席替えの発表の緊張感には


爆笑しそうになってしまったのを覚えてる。


どうして、あたしたちが隣同士になると


教室の空気が凍りつくんだろうね。




「不思議だね」



…何も知らない大人たちは


きっと、


そう言うだろう。




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