波乱な恋の予感!



♪~♪~



落胆していると着信がきた。


相手は、響さん。


「出なよ。」

「…はい。」


杏樹に逆らわないように、電話に出た。


「…はい。」

『あ、結依?俺!』

「わかります。」


普通に話してるのに、みんなに睨まれた。


『デートしてくれるって、ホント?』

「…はい。」

『まじか!じゃ、今度の日曜日な!』

「わかりました。」

『行くとこは考えとく!後でメールすっから!』

「はい。じゃあ、また。」



電話を切ると、みんなが嬉しそうにしてた。


「デートどうだったか聞かせてね!」

「なんかあるといいね!」

「なにもないよ。」

「でも、何で行こうと思ったの?」




電話に出た瞬間、ちょっとだけ感じたことがあった。


響さんの声、嬉しそうだったんだよね。


勘違いかもしれないけど。


その声聞いたら、なんか私も嬉しくなって。


これはみんなに秘密にしておこう。
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