俺は女子高生!?~女になった俺【BL?】~
「母さんか……母さんはな、もう俺らの元へは帰れないって」
その時の親父の顔があまりに深刻だったもんだから俺は黙り込んでしまった。
「……まあ、心配するな!父さんだって家事できるし!それに料理だって料理教室に行っていた時期もあったから大丈夫だ!」
ハッハッハと豪快に笑う親父に俺は笑うことが出来ない……。
違う、俺が心配なのはそこじゃないんだ。
「それに……」
親父は続けた。
「母さんの声聞きたくなったり母さんに会いたくなった時はここに電話したら母さんの声も聞けるし、母さんにも会えるからな」
親父が微笑んだ。
「お父さん……!」
俺は泣きじゃくりながら親父を何回も呼んでいた。