意地悪な生徒会長
「失礼します…。」
中に入ると、既に何人か集まっていた。
ホワイトボードになにやら色々書いている人がいた。
「あ、プリント拾ってくれた人!」
「!?」
その人はびっくりしたのか、驚いた顔でこっちに振り返った。
あ、そういえば生徒会長だったんだっけ。
「あ、すみません。」
「いや?そういえば君だったね、成瀬杏子さん。」
そう言ってにこっと笑う。
…ん?
「なんで、名前…」
「とりあえず、適当に座って。他の人もそろそろだと思うし。」
あれ、スルーされた?
「あ、はい。」
言われた通り、空いてる席に座った。