EXIT~出口を探し求めて~
プロローグ
あの日僕は母さんに頼まれて町にお使いに行っていたんだ
きっとこの時からすべてが始まっていたんだと思う
「母さんに頼まれたのはこれとこれとこれ!」
「あら
ゼロ君お使い?」
「うん!」
この少年はゼロ・フェミニア
5才だ
「偉いわね~」
「えへへ。だってもう5才だもん!
これでよしと、じゃあ僕家に帰るね!」
「またおいでね。気をつけて帰るのよ?」
「うん!!」
店から出て家路につく少年ゼロはこの時、悪夢を見ることになるとは思いもしなかった