EXIT~出口を探し求めて~
声を頼りにラセール棟に近づくと、そこには魔法で道が出来ていた
躊躇いながら中に入ると神法が置いてあった
そのとなりに一人人が立っていた
俺は恐る恐る話しかけてみた
「お、お前が俺を呼んだのか…?」
すると、その男が
「そうだよ」
とだけいった
だから疑問をぶつけてみた
「その、運命に導かれし者ってどういうことなんだ?」
「そうだね、これから追々話すことにしよう
まずは自己紹介が必要かな
私は神法
今はこんな本になってしまったけどね」
と最後の方は笑っていた
「こ、神法!?
そんな!
神法が生きていた時代は300年も昔の話なのに!!
てゆーか、そんなのか信じられるわけ…」
「それでも君は信じるよ
信じられたから、私の声を頼りにここまで来たんじゃないのかな?」
その通りではあった
驚いたけど、不思議と信じていた
信じたというよりは直感で理解していたのかもしれない
そんなことより、なぜ呼ばれたのか
それを確かめなくちゃいけない
そう思っていれば、心を読んだように
「君にやってもらいたいこと、というか君しか出来ないことをやってもらおうと思って。」