出会いは偶然 恋は必然
偶然
『こーい!さっこーい!』




「ちょっと優羽(ゆう)、また見てるの?」




「わっ!美音(みお)!」




「まったくあんたは・・・。がんばれー!の一言でも言ってみたらどうなの?」




「だって・・・。」




「だってじゃない!もう半年よ?優羽が隆樹(たかき)のこと好きになってから半年も経つの
よ?」




「そうだけど・・・。うう~無理!」




「もう!」




あこがれの山吹学園に入学して早くも半年がたつ。




私、優羽はただいま野球部の練習を見学中・・・・。




え?なぜかって?それはもちろん、野球部のショートの隆樹くんのことが好きだから。




思い始めて半年、会話できるのは委員会のときとクラスでたまにだけ。




そして、そんな私を応援してくれているのが、親友の美音。




ちなみに、美音はバスケ部の龍哉(たつや)と付き合ってる。




美音と龍哉と私は、生まれた時から一緒にいる、いわば、幼馴染だ。




「優羽・・・、一人で何言ってんの?」




「え?読者のみなさんに自己紹介と説明を・・・。」



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