出会いは偶然 恋は必然
ここは、告白のチャンスかも。



「えっと・・・野球部見てるんだ」



「ほえー。もしかして好きなやつでもいんの?」



はい。あなたです。



「・・・。」



「図星?ちなみに誰?」



「えっと・・・。たっ、隆樹くんは好きな人いないの?」



「俺?うーん。どうだろうねー」



「ずるい!いるかいないかくらい教えて!」



「いるって言ったら?」


「え・・・いるの?」



「いる」



櫛田 優羽。ただ今ふられました。



「そのこのどんなところが好きなの?」



「んーっとね・・・。かわいくて、芯が強くて、一生懸命で、初めて見た時からきになってて、気が付いたら好きになってた」



聞かなきゃよかった。


ダメ。ここで泣いたら、隆樹くんを困らせちゃう。



「そ・・・うなんだ。隆樹くんなら大丈夫だよ!応援する!」



「ありがとう」


隆樹くん・・・。そんな顔しないで。辛い・・・。ここにいるのが辛い・・・。



「ごめん。今日は先帰るね。じゃぁ、明日学校で」


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