親愛なる友へ
手紙
親愛なる友へ....




まず、勝手になっちゃんの前からいなくなること

を許して下さい。


いなくなることは1年前からとっくに知ってた

でも、なっちゃんに言おうとすると、どうしても
胸の奥が張り裂けそうで、

辛くて、泣いちゃいそうで、残りたいって

わがまま言っちゃいそうで、どうしても言えなかった。


こんなわがままな美緒を許して下さい。



でも、なっちゃんならきっと受け止めてくれるよね?

勝手にいなくなって可笑しいけど。



なっちゃんは誰よりも優しくて、美和が苦しかったり

悩んでたら誰よりも早く気付いて、アドバイスくれたり

たまには、そのことに対して美緒のこと怒ってくれたよね?


それに、美緒がなっちゃんの前で泣いたよね?

びっくりだった。


何にも関係無いのに美緒が泣いたら、

「そんなこと気にしちゃダメだよ」


って、ぼろぼろに泣きながら美緒が泣きやむまで

背中さすってくれたよね?

嬉しかった。


あのとき本当はすぐ泣きやんだ。

でも、なっちゃんの優しさに感激しちゃったんだ・・・




なっちゃんは、背が高くて、スタイルも良くて

顔もかわいすぎて、頭もよくて、バスケも上手くて、頼れて

いつも嫉妬してるよ(笑)

でも、本当はいっつもみんなより努力してるのも知ってる

誰よりも上なのに、もっと、もっと、上に行きたいって思ってるなっちゃんは

いつでも美緒の憧れだよ。



多分もう会えないと思うけど、美緒はなっちゃんと何かの運命でつながってるなら

また、バスケしたいな♪



あと、最後に


こんな美緒でも
あえなくなっちゃうかもしれない美緒と

ずぅっと親友でいてくれますか?


            なっちゃんファンクラブ一号美緒
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