君に恋した








あたしと神崎はある店で知り合った。
どこにでもある様な飲食店だ。








神崎はちょっとチャラい感じの男で、ぶっちゃけ苦手だった。
話しかけてきたのは当然向こうから。








「ねぇ、君可愛いね。となり座っていいかな?」







なんて、ナンパにしか聞こえないのに、「ナンパじゃなからね?」って怪しげな笑みを浮かべていた。








それから数時間あたしたちは意気投合した。
音楽の趣味、好きなもの、すべて一緒だった。
初めはシカトしてたかれど、そいつが一人で話してるのを何となく聞いてたら、つい自分から話しを振ってしまった。








その勢いで「付き合っちゃう?」的なことを神崎がいったので、ノリで「付き合うか。」と言ってしまった。







今思えばそれが間違いだったのかもしれない。
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