【短篇】しおり-AquaTimez-
やがて夜が明け、二人が目を覚ましたのは昼すぎだった。
目を覚ますと、俺は隣にいるユカを見た。タオルケットを口元までかぶせた寝顔は、とても愛らしかった。
すぐにユカも目を覚まし、「おはよう♪」と俺が言うと、
「ん〜、オ・ハ・ヨゥ〜…」
と、甘ったるい声で返事をした。
今日も天気がよく、窓際のヒマワリに水をあげた。
窓際に飾る花と穏やかな昼下がりは、二人の朝?にはピッタリな程、ハマっていた。
ユカも完全に起きて、二人で着替えをして出かけるコトにした。
ファーストフードでご飯を食べた後、買い物をしたり、映画を観たりして休みの日を過ごした。
ユカはもう、俺の日常、なくてはならない存在になっていった。