【短篇】しおり-AquaTimez-

「マサキ!お前、正社員にならないか?」
「えっ?」
「いやなぁ。すぐに!ってんじゃないんだけど、お前がこれから一ヶ月か二ヶ月くらい頑張って、また時給が上がって、その頑張りが認められればな、正社員にしてもいいと思ってんだ。もちろん、給料も上がるし、他にもいろんな手当がつく。あとは、お前がなりたいかなりたくないか、だけだ。」
「ハイ……。」
「まぁ、今ココで決めろ、ってコトじゃないからさ。ちょっと考えてみてくれよ!悪い話じゃないしな。」
「ハイ、わかりました。…ちょっと考えてみます。
お疲れ様でした!」
「おー疲れー!」


帰り道、俺はずっと考えていた。
給料が上がれば、ユカと暮らすお金も貯められる。よし!もっと頑張ってみるか!
この後、ユカに会ったら、このコトを伝えよう。ユカと一緒に暮らす為だ!
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