【短篇】しおり-AquaTimez-

「俺ね、今日マネージャーから、正社員にならないか?って言われたんだ。
まぁ…、正社員になれば給料も上がるし、そしたらさ、俺もバイトじゃなくなるし、ユカと一緒に暮らせるのももっと早くなるだろーからさ、俺、頑張って正社員になろうと思うんだ!」
「…そうだね、まーくんが目標を持って頑張る、っていうならあたしも協力する♪あたしも頑張るからね!二人で頑張ろうね♪?」
「うん!……これからさ、仕事の量もちょっと増えるだろーし、毎日17時に駅で待ち合わせる、ってのはちょっとできなくなるかもしんないけどさ。
これ、部屋の鍵!ユカに渡すからさ、好きな時に来ていいからね♪」

俺はそう言い、テーブルの上に部屋の合鍵を置き、ユカに渡した。


これから俺は、ユカの為に仕事をこなして、正社員になって、早くユカと一緒に暮らそう!そう自分に誓った。
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