【短篇】しおり-AquaTimez-
9月も終わりの頃、辺りはすっかり秋めいてきた。
仕事は、さらに忙しくなって、閉店の時間まで店にいるコトが多くなった。

家に帰ってくると、いつものようにユカが待っていた。

「おかえり♪お疲れ様！」
「うん。あっ…。」

テーブルをみると、ユカが夕飯を作って待っていてくれた。
ここの所、休みも少なく、最近は閉店まで店にいるコトも多かった俺は、疲れも溜っていたせいか、

「……ゴメン。今日はもう、眠いゃ…。」
「なんだぁー、そっか…。そーだよね。まーくん、毎日頑張ってるから疲れてるもんね…。」

食事よりも眠気を優先してしまった俺に、ユカは少しシュンとしてしまった。

「ゴメン！そーいうワケじゃなかったんだけど…」
「ぅうん。大丈夫！」

俺は、ベットの下に腰をおろしてテーブルに向かいあった。

「やっぱり、今日は食べてから寝ようかな！」

俺はそー言い、ユカの作ってくれた夕飯を食べ始めた。

「まーくん！ぃーんだよ？今日はもう寝ても。」
「大丈夫！やっぱり食べてから寝ないと！」

俺の食べている姿を見ているユカは、なんだか嬉しそうだった。


俺は、ご飯を食べ終わると、やっぱりすぐに寝てしまった。
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表紙・目次

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