【短篇】しおり-AquaTimez-
吉田さんが女の子を連れてきた。

「マサキ！この娘、今日からバイトで入った娘。18歳なんだけど、わかんないコトばっかだからさ、いろいろ教えてやってよ。じゃ、よろしく！」
「ちょっ！えっ？俺が教育係ってコトですか？」

吉田さんは俺にその娘を預け、「あぁ！」と返事すると行ってしまった。
すると、

「あのぉ〜？」
「あっ？あ、ハイ。えっ〜と、俺、マサキって言います。教育係ってコトなんだけど〜…。よろしく。えーっと、キミ、名前は？」
「あっ、えっと、エリカです。よろしくお願いします！」
「高校生？」
「えっと、中退してフリーターです…。」
「そうなんだ…。」

小柄でブリーチした金髪、髪の毛はロングでカールしていて、日サロなのか化粧なのか顔はちょっと黒い、今時の女の子だ。
俺は、ちょっと苦手…かも？

それから俺は、その娘の担当として一通りの仕事を教えた。
見た目によらず、彼女は熱心だった。わからないコトは自分から聞き、積極的に仕事をこなした。



正社員を目標にしてから、一ヶ月を過ぎた頃だった。
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表紙・目次

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