【短篇】しおり-AquaTimez-
歩いてるうちに、俺達は自己紹介をした。
彼女の名前はユカ、21歳。
…じゃあ、俺とタメか。この駅の1つ先、北にある駅から10分くらい歩いたトコにある花屋でバイトをしてるらしい。確かに、彼女から花のいい匂いがするよーなしないよーな…。
俺の肩まであるかないかのところから、彼女は俺を見上げて言う。
「そっかぁ。マサキさんもスタンドでバイトしてるんだぁ。フリーター、同じですねッ。歳も一緒だし。ここからバイト先近いんですか?」
「うん、そこの駅から10分くらいかな?」
俺と彼女は一緒ではない…。ユカちゃんは、バイトしてお金を貯めてアメリカに行きたいんだって。フラワーアレンジメントで世界に通用したい、っていう夢があるらしい。
俺には、…あんま夢なんてないもんな。そう考えるとなんか、自分が恥ずかしくなった……。
彼女の名前はユカ、21歳。
…じゃあ、俺とタメか。この駅の1つ先、北にある駅から10分くらい歩いたトコにある花屋でバイトをしてるらしい。確かに、彼女から花のいい匂いがするよーなしないよーな…。
俺の肩まであるかないかのところから、彼女は俺を見上げて言う。
「そっかぁ。マサキさんもスタンドでバイトしてるんだぁ。フリーター、同じですねッ。歳も一緒だし。ここからバイト先近いんですか?」
「うん、そこの駅から10分くらいかな?」
俺と彼女は一緒ではない…。ユカちゃんは、バイトしてお金を貯めてアメリカに行きたいんだって。フラワーアレンジメントで世界に通用したい、っていう夢があるらしい。
俺には、…あんま夢なんてないもんな。そう考えるとなんか、自分が恥ずかしくなった……。