【短篇】しおり-AquaTimez-
まーくんには、これからきっと素敵な人が現れるょ。
あたしなんかよりも、もっとずっとイイ人が……きっと。
あたし、もっと強くなるね!p(^-^)q
絶対、海外でも通用するフラワーアレンジメントになるんだぁ!
まーくんも、頑張ってね。
目標持って、正社員になったんだから、まーくんならなんでもできるょ♪
あたし、まーくんと出会えてホントによかったょ。アリガトウ♪
素敵な思い出をアリガトウ…。
思い出すと、キリなぃね(笑)
仕事頑張りすぎて、体壊さなぃでね♪
さよぅなら。
まーくんのコトは、きっと忘れなぃから。
ユカょり☆
P.S.
まーくんの部屋の鍵と、二人で買ったイニシャルのストラップは、一緒に置いてぃくね。
ストラップは持っていくと、思い出して寂しくなっちゃうから…。』
手紙の中には、俺の部屋の鍵と、俺の誕生日にユカと一緒に買った二人のイニシャル『Y』と『M』のストラップが入っていた。
俺は、部屋の中で膝をつき、手紙とストラップを握りしめ、ずっと泣いていた。ずっと、ずっと………。