【短篇】しおり-AquaTimez-
向かった先は、ユカのバイトしている花屋だった。
前に一度、ユカと来たコトがあったので、場所は覚えていた。
小さな街の中の一角に、その花屋はあった。割と新しめの、こじゃれた花屋だった。
ユカの話では、若いお客さんが多い花屋だって聞いていたけど、確かに、OLさんや若い女の子のお客さんが多い。
俺は、息を切らしながら中に入った。俺が入ると、中にいた店員二人と数人のお客さんが、いきなり入ってきた俺を見てビックリしていた。
俺は真っ直ぐ、店員の一人の所に行き、こう言った。
「…あのっ!……ユカはいますか…?」
すると、その髪を一つに束ねた黒髪の、縁なしメガネのキレイな店員は、何かを察したのか、こう言った。
「…ユカ?……あぁー!ユカちゃんねっ!……辞めたょっ!おとといね。なんでも、アメリカに留学するとかで。」
「えっ!?じゃあ、もうココにはいないんですかっ!?」
「えっ?…あぁ、うん。いつ引越すっては言ってなかったけど…。……キミは?もしかし…。」
店員の人の話がまともに終わらないうちに、俺はもう外に飛び出し走っていた。
「あっ、…ちょ、ちょっとぉー!」
俺はユカのアパートに向かおうとした。すると、
「ちょっとぉー!!おーいっ!…ハァハァ…。」
さっきの店員さんが俺を追いかけてきた。
前に一度、ユカと来たコトがあったので、場所は覚えていた。
小さな街の中の一角に、その花屋はあった。割と新しめの、こじゃれた花屋だった。
ユカの話では、若いお客さんが多い花屋だって聞いていたけど、確かに、OLさんや若い女の子のお客さんが多い。
俺は、息を切らしながら中に入った。俺が入ると、中にいた店員二人と数人のお客さんが、いきなり入ってきた俺を見てビックリしていた。
俺は真っ直ぐ、店員の一人の所に行き、こう言った。
「…あのっ!……ユカはいますか…?」
すると、その髪を一つに束ねた黒髪の、縁なしメガネのキレイな店員は、何かを察したのか、こう言った。
「…ユカ?……あぁー!ユカちゃんねっ!……辞めたょっ!おとといね。なんでも、アメリカに留学するとかで。」
「えっ!?じゃあ、もうココにはいないんですかっ!?」
「えっ?…あぁ、うん。いつ引越すっては言ってなかったけど…。……キミは?もしかし…。」
店員の人の話がまともに終わらないうちに、俺はもう外に飛び出し走っていた。
「あっ、…ちょ、ちょっとぉー!」
俺はユカのアパートに向かおうとした。すると、
「ちょっとぉー!!おーいっ!…ハァハァ…。」
さっきの店員さんが俺を追いかけてきた。