残 酷 愛 香

「一週間以上、毎日毎日、幸也と仕事の事を“メールで”話すの?あんたらは。」

テーブルの反対側から、雪女の吐息より冷たい目で見つめている。

「おう、仲良いからな。俺と幸也は」

悪い、幸也…

「ふぅん…まあ何でもいいけど、あたしらには迷惑かけないでね」

一言吐き捨てると、さっさと寝室に引っ込んでいった。

最近、ずっとこんな感じだ。

話すのは生活費のこと、子供の学校の事…

以上。

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