残 酷 愛 香

現場の前の家から、若い女が出てきた…そこまでは良かった。


黒髪が、肩の辺りでそよいでいた。


細い腰、身長はそんなに高くはない


ブランド物の鞄を持って、細いヒールの靴を鳴らして出てきた。


「こんにちは」


目があった俺に、女は笑顔で挨拶してきた。


くるくる大きな目に、ハリウッド女優にいそうな厚い唇が印象的な子。

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