ちょっと背伸びして


―柚紀side―

ブーッ ブーッ ブーッ

制服のポケットの中で鳴るバイブ音。


私はそれに気づかず翔くんと香織と話していた。



佑輝くんに見られてると知らずに。



駅に着き、電車に降りて時間を見るために携帯を開いた。


その時、佑輝くんからメールが来てることに気付いた。


【いや。何でもない。】



何でもないないなら何で聞くんだろう。


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