茜の空
『資金が貯まるまでは教師を続けるのよね?』
念押しのように長谷川先生は
聞いてきた。
『はい。そのつもりです。』
『約束してちょうだい。』
真っすぐ私を見据える瞳に
力強さを感じた。
『必ず夢を叶えて。今後もし、挫折するようなことがあれば必ず連絡してちょうだい。何かしら力になれると思うわ。』
『私は諦めません。少なくとも、先生の温かいお言葉で確信へと変わりました。ありがとうございます。』
私って、ちょっとやそっとでは
へこたれないんですよ。
夢に関しては人一倍貪欲なヤツなんです。
後日、また会う約束をして自宅まで
送っていただいた。
夢のような時間をポーッと頭の中で
繰り返してる。
早速カーリー店長に報告メールを送った。
緊張して疲れたのか、いつの間にか
寝落ちしていた。