茜の空



『ちょっと朋美、一旦落ち着こう。』



『落ち着くのはアンタでしょ。』



『冷静に考えてみてよ。私年下無理なんだよ!?』



『十代の頃は、の話でしょ。今いくつよ?』



『…22。』



『許容範囲は変わるぞ~!!歳とともにね♥』



ひゃっひゃっひゃって笑ってる。



これほど目を見開いて誰かを凝視したことはない。



タラ~と流れる変な汗。



ウソでしょう!?おい、どーなのよ私っ!!



好きなの…!?霧島くんのこと。



わかんない。でも気になる。



『好きなんでしょ?顔に好きって書いてあるよ。』



『もう!!真剣に考えてるんだってば!!』



『そんな構えなくても、気軽に楽しんできたら?せっかくのデートなんだし。』



テキトーに言う朋美だけど、その一言で
救われてる私がいる。



ホント、私って優柔不断…。














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