茜の空
だから私も、呼んじゃってる。
変じゃないかな?
『ハイ、準。』
ベンチに座って休憩する君に
ジュースを手渡した。
『ありがとう。』
隣に座って、また手を繋いで。
時間が経つのも忘れてしまう一時だった。
明日が来れば、また元に戻るのに。
いや、やめた。
今はそんなこと考えるのはよそう。
今だけは、目一杯……楽しんでいいよね?
ほとんどのアトラクションを回った頃には夕方になってた。
夜のパレードまでには少し時間もある。
君はキョロキョロしながら私を見つめた。
そう。乗ってないよね、アレ。
ハハハ。考えてること一緒だね。