茜の空
帰り際、携帯が鳴る。
一通の新着メール。
“逢いたい”
送り主は修二。
電話をかける。
──もしもし、どこまで行けばいいの?
車のキーを開けながら聞いた。
──今、友香の家の近くの公園にいる。
──わかった。10分で着く。
電話を切って車を走らせた。
公園に着くと、ベンチに座る修二に
手招きし、車に乗せた。
『はい、到着しました。』
『はい。』
缶コーヒー買っててくれたみたい。
『ありがとう。』