茜の空
息を整え、修二の方へ向く。
『彼とは本当に何もないの。私がケガさせちゃって、お詫び…?とまではいかないけど一緒にご飯食べたりしただけ。』
『ふーん。それで?俺はどうなの?』
『どう…って。うーん、今は…考えられないっていうのが本音…かな。』
『今はってことは、今後可能性はあるってこと?』
『うーん…あるかもしれないし、ないかもしれない。』
『何だよそれ!』
一瞬笑いも飛び出したが、すぐに
車内は静けさを取り戻した。
『でも今俺が言ったことは嘘じゃねーから。いつまでも友香とこんなふうに笑ってたいし、離れたくない。もう遠慮しねーからな。』
どうしよう……!!
修二、かなり本気だよ。
俯いていたら、手を握られ
視線を自分の方へ向けさせる。
迷いの目が潤んでしまう。
『だから、結婚してほしい。』
二度目のプロポーズは顔が近い。