茜の空



学校に戻り、6時間目の授業は
準のクラスだった。



『あれ?友香ちゃん目赤くない?泣いた?』なんて、女子に声かけられたけど、うまく誤魔化す。



チラッと準と目が合った。
でも、すぐにそらして授業を進めてく。



終了後、黒板を消してそそくさに
教室を出てホームルームの
萩原先生と交代した。

 

職員室に戻ると、早速準から
新着メール。



“泣いた?”



返信してしまう私。



“少し。友達との別れに…ね。”



“そう。じゃあその友達のこと、すごく好きだったんだね。”

 

“うん…そうだね。”



“いいじゃん。これからは俺が居るんだから。”



おいおい、コメントし辛いわ…。
でもありがとう。



何気ない一言で人は救われたりするんだな。












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