茜の空
『正直みんなそこが知りたい、みたいな。』
『友香ちゃんだったら歳の差感じないし、お似合いだよね!?』
『年下ってどうなの!?』
『言っとくけど、準は本気だと思うよ?』
こっちの意見お構いなしで攻め立てられる。
『ちょ、ちょっと待って。みんな、落ち着いて。』
『いいじゃん。教師と生徒でも。』
口では負けてしまうのは見えてるが…
『だから、私は今それどころじゃないんだってば。恋愛なんて二の次だよ。』
『えー!!もったいない!!』
みんなが口を揃えた。
『いち社会人だからね。責任を全うしなきゃ、勉強教えれないじゃん。』
そう言うと、周りはシーンとなり、
視線たけが集中する。
『…ていうことにしとこうかな!?』
沈黙が逆に怖くておどけてみせた。