茜の空

『友香ちゃん真面目～！マジ尊敬！』



みんながまた口々に言い出す。



引きつった笑顔のまま、後ずさり
しながら職員室へと逃げた。



ヤレヤレ……。




そんな話を、ご飯食べながら朋美に
話していたりする。



大きな声で笑い飛ばされた。



『アハハ！それって完全なバレバレってことじゃん！しかも生徒におちょくられてるし。』



『もう！笑い事じゃないんだってば。最近の女子高生はズバズバ言うから変な汗かくっつーの。』



『ていうか、友香も好きなら顔に出さないように用心することだね。』と厳しいお言葉。



『やっぱり好きなのかな…!?なんか、自分の気持ちがわからなくなってきた。』



『私は聞いてる限り、好きなんだと思うな。たまに理性失わない？無理に自制心保とうとしてなくない？ヤバいって思ってる証拠だよ。無意識にね。』



朋美の言葉はいつも核心を突いてくる。



ヤバい……のかな。