茜の空
『ハハ。泣くか笑うかどっちだよ。』
君の手が頬に触れる。
ビクッと反応してしまう。
『抱きしめていい?』
目をそらして首を横に振った。
でもそんなの効果ナシ。
強引に抱き寄せられた体。
『もう我慢の限界だよ…。友香が好きだ。』
無理やり私は体を離した。
『お願い…卒業するまで待って。』
『うぅ…わかった。でも、勉強教えてね。』
そんなこと、容易いご用だよ。
ニッコリ笑ってウンと答えた。
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