茜の空
少し前、俺は友香に夢を打ち明けた。
泣いて喜んでくれたな。
なんか、プロポーズっぽく言っちゃった
けど、正式には卒業したら言おうと思う。
教師になって、好きな女を養いたい。
それが俺の夢。
友香がそばにいてくれたら、何でも
出来る気がするんだ。
隣で優しく笑ってくれるだけで、
全力で守りたくなる。
こんなに誰かを好きになったのって
友香が初めてだと思う。
初めて、俺のペースを乱してきた女。
一瞬で気持ち持ってっちゃう女。
勝手に線引いて、俺の気持ち無視する女。
そんな女に惚れてる、俺。
今はまだ堂々とは出来ないけど、
いつかその日が来たら俺は……。
そうやって信じてた。
だからどんな事でも耐えれたし、
頑張れた。
あの言葉を聞くまでは…………。