茜の空



やっとカウンターまでたどり着いた。



『あれ?見かけない顔。この店初めて?』



真っ赤な髪の短髪、眉・口ピアスの男!!
腕には派手な刺青も。



カウンターの中でお酒作ったり
してるから店長か!?



『あの!!若い茶髪の男の子、この店入って来てません!?』



大きな声で聞こえるように尋ねた。



『あぁ…最近来だした子かな?知り合い?』



『まぁ…』と曖昧に答えながら店内を
グルリと見渡す。



どこにも準の姿は見えない。
次第に恐怖が押し寄せてくる。



何人かの男と目があうと近付いてきた。



『マスター!知り合いにこんな美人いた?』
『ていうか、向こうで踊ろうよ』
『俺らと楽しいことしようよ』



あぁ…ウザイ!!
雑魚に用はないってば。



加えタバコを押し消すと、マスターは
『彼女、ついておいで』と言って
雑魚たちを追い払い、スタスタ歩いてく。










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