茜の空
『ていうかアンタ、彼の何なの?元カノ?』
『関係ないでしょ。少し黙ったら?』
緊迫した空気の中、今度は準が
立ち上がり口を開いた。
『何で来たんだよ。俺と一緒にいたら迷惑なんだろ?それとも何?教師として連れ戻しに来たわけ?』
プツリと何かが音をたてて切れた。
この分からず屋っ!!
『バカじゃないの!?こんなことして、私のこと忘れられるとでも思った!?』
準が視線をそらす。
そんな態度に怒りはヒートアップし、
勢い余って胸ぐらを掴んだ。
『ふざけんな!いつまで甘えてんの?守るって言っといて結局これ!?逆に心配かけてんじゃん!』
負けじと準も反論し始める。
『じゃあどうすればいいんだよ!迷惑だって言われたら離れるしかないだろ!?言われた俺の身にもなってよ。』