茜の空
『乗って。』
準は少し戸惑ってる。
『友香……ホントごめん!俺……』
『話は後で。とにかく乗って。』
私は運転席に乗り込んだ。
恐る恐る準も助手席に乗り込む。
遅い時間でも人通りは多く、
車も多い。
なかなか車を出さない私を
チラチラ見てる準。
あぁ、イライラする…。
行き場のない怒りがこみ上げてくる。
ていうより、
自分の中の生まれた欲望が溢れ出して。
ダッシュボードから取り出した
ウェットティッシュで
準の唇をゴシゴシ拭いた。
『フガッ…!痛っ!イテテ…!』
痛がる準にお構いなく拭き続ける。