茜の空
込み上げる気持ちを抑えて、
最後の想いを伝える。
『準には……待っててほしい。1年かかるか、2年かかるかはまだわからない。でも…待っててほしいの。』
真っすぐ見つめる瞳は揺れ動くことはない。
『嫌だ!……って友香が言っても、俺は待つよ。ちゃんと帰ってくるまで待つ。その分俺も頑張って教諭免許取るから。』
頷くだけで精一杯だ。
『だから、絶対俺のところに帰って来て。』
『うん…。』
『それから、俺が教師になれたら……俺と結婚して。俺のお嫁さんになって。』
『……………!!』
ウソ……でしょ……!?
ねぇ、ホントにホントなの!?
溢れ出す涙はとても温かかく、
頬を伝って手元に落ちた。
『泣き虫だな、友香は。』
違うよ、嬉し涙だよ…。