茜の空
友香の中で果てた時、
荒い息を抑えて何度も小さな
キスをした。
今にも涙が零れ落ちそうな眼差しで
額の汗にそっと口付けを交わす友香。
『準……』って甘い声で俺を呼ぶ。
そんな顔されたらもう1回したくなるってば……。
あぁ……もうダメ。
しちゃう…!
奥まで感じて?俺を感じて?
友香……俺だけを見て。
俺の名を呼んで、抱きしめて。
もうこの手は離さない。
一生、離さないからな。
2人で越えた夜を決して忘れない。
友香の心の中に、ずっと俺がいたんだ
ってわかってスゲー嬉しかった。
本気だから。って言われた時も
カッコわりーけど俺、
正直泣きそうになった…!
あんな怖い場所に女1人で
乗り込んで、
俺を連れ戻しに来てくれた。
俺、何やってんだよ…!って
自分がむちゃくちゃ腹立たしかった。