茜の空



俺は…友香の気持ちが聞きたい…!



『…何とも思ってなかったら来てない…!』



そう言ってくれた横顔。
耳まで真っ赤にしながら叫んでくれた。



胸がキュ……ンと締めつけられて
こんなことをしでかした自分が
スゲー恥ずかしかった。



『帰るよ』って言葉が温かい。



いいの?
俺、帰っていいの?



恐る恐る乗った車の中。
痛いくらい口を拭かれて、その後。



柔らかい唇が、俺の唇を塞いだ。
久しぶりな感覚に戸惑う俺。



こんな目のつく場所で、友香のとった
大胆な行動。
徐々に深くエスカレートしていく。



一度離れても、またくっついて。
そんな友香のキスに酔いしれていた。



友香、ごめん……。
自分の気持ちばっかで、友香の気持ち
考えてなかった。



なんで信じることを一瞬でも忘れ
ちゃったんだろう…。











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