茜の空
頭を準の肩に乗せた。
『誰よりもいっぱいお祝いしてあげるね。』
『エヘへ、うん。でも卒業したら、俺たち堂々と出来るんだよね?』
真剣な顔つきで準は言う。
『もう、教師と生徒の関係じゃなくなるからね。えっ!?みんなに言うの!?』
『なんで!?…って嘘だよ。これで雲隠れせずに一緒に街歩いたり、手繋いでデート出来るようになるんだなぁと思って。』
『手繋いでデートしたいの?』
『うん。1回したけど、人目を気にしてだったもん。』
『後はどんなことしたい?』
『うーん、そうだなぁ…カラオケ行きたいし、買い物も行きたい!色んな場所に2人で行きたい。友香はキレイだからみんな振り返るんだよね。そんな奴らを見て、マジで俺のだからって言いたくなる。』
『アハハ!』
『それと……親に紹介したい。』
笑いは途絶え、見つめ合う。