茜の空
『友香。日本に帰ってきたら親に会ってくれる?ちゃんと紹介したいんだ。』
『それって…。』
『俺、これから先のこと、ちゃんと考えなきゃなって。友香がいればそれでいいって思ったけど、マジで守りたいって思ったら、まず自分がちゃんとしなきゃなって思って。』
少し照れながら言う準を思わず抱きしめた。
『ん~ありがとう。』
ギュッと力を込めたら、軽々しく持ち上げられ膝の上に乗せられる。
いつも見上げるばかりだった準の顔が
自分より下にある。
『絶対幸せにするから。』
『うん…。』
『帰ってきたら霧島友香になってね。』
『はい…。』
『やったぁ。約束。』
小指を出す。
絡めた小指。