茜の空
──逢いたい。
今まで何度思ったことだろう。
不安な夜や、負けそうな時も
乗り越えてこれたのは、
準のおかげなんだよ。
だから『ありがとう』って伝える番なんだ。
約束、果たしに行くよ。
その笑顔に逢いたくて。
その頬に触れたくて。
指折り数えた今日という日は、
また特別な日になる。
ねぇ、準……。
私、すっごく嬉しいよ。
溢れ返る人ごみの中、
私たちはまるで磁石のように
引かれ合うの。
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