茜の空
『このまま終わるのは何か寂しすぎるから。いつかまた、どこかで会った時は、今度こそ色んな話聞かせてよ。』
『うん、うん。』
『ハハ。泣くなよ。笑って見送りたいのに。俺も夢見つけて頑張るよ。んで、いつか別れて損した~って後悔してもらうから。』
優しく髪を撫でてくれた正樹に、
笑顔を返す。
『じゃあ、行くね。』
正樹も笑顔で応える。
後ろを振り返らぬまま、私は日本を
発った。
それからは、連絡もとってないな…。
今頃、どうしてるのかな。
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『友香!聞いてる??』
『えっ!?』
話は戻って、今、私は朋美に連れて
来られたバーにいる。